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2006年06月09日

SaltLake Olympic(女子シングル)を動画で振り返る

saltlake.gif
2002年、アメリカのソルトレイクシティーで開催されたソルトレイクオリンピック。女子フィギュアは、ミシェル・クワンが金メダルの最有力候補でした。

長野では年下のタラ・リピンスキーに「まさか」の敗北で銀。長野から4年、世界選手権と全米選手権3連覇中の絶頂期、さらに地元アメリカという最高の環境でリベンジのリンクに向かいます。

クワンの1番のライバルは親友でもあるイリーナ・スルツカヤでした。優勝こそしていないものの世界選手権は2年連続僅差の2位。この2人の実力は当時の女子フィギュア界では圧倒的でした。

金は間違いなくクワンかスルツカヤ。こんな「2強」に挑んだのが同じくアメリカの16歳、サラ・ヒューズと17歳、サーシャ・コーエンです。

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*はじめに*

新月1それぞれのスケーターについて」は選手について説明がありますが、そこには大会の結果も掲載されています。そのため、ソルトレイクを見ていない人にとってはネタバレになってしまうので、最後に見たほうがいいかもしれません。

新月SPのクワンだけはダウンロードの必要があります。多少時間がかかるので先にダウンロードをして、その間に上から動画を見ていくといいかもしれません。またここでもイリーナ・スルツカヤ動画集Part3の裏技が使えます。
そしてクワンのSPの動画はReal Playerでのみ見ることが出来ます。Real Playerのダウンロードに関してはイリーナ・スルツカヤ動画集を見てください。

1それぞれのスケーターについて
2002olym_mk.jpgミシェル・クワン(Michelle Kwan)

2002olym_is.jpgイリーナ・スルツカヤ(Irina Slutskaya)

2002olym_sh.jpgサラ・ヒューズ(Sarah Hughes)

2002olym_sc.jpgサーシャ・コーエン(Sasha Cohen)

2大会前のミシェル・クワン特集
(大会前というよりは、SPの直前に流れた映像です。長野でタラ・リピンスキーに負けた映像とともにソルトレイクへの思いを語ります。なぜか場所は森の中)

3SP(滑走順)
新月サラ・ヒューズ
(曲は「Ave Maria」。1985年生まれ。まだ21歳で若いんですが、ケガなどの影響もあり2003年以降大きな大会には出ていません。そのため、トリノなどの大会からフィギュアを見始めた方は、ヒューズのプログラムを初めて見るのではないかと思います。
サラ・ヒューズは左利きなのでジャンプのときのトゥーのつき方や回転の方向などが他のスケーターとは逆なんですよね。それも関係してか独特な滑りです。そして、コーエンほどじゃないんですが体が柔らかいのでスパイラルがきれいです。ミスは無く、SP終了時点で4位です。)

アベマリアってたくさんあるんですね。知らなかった。

新月サーシャ・コーエン
(曲は「My Sweet and Tender Beast」から「Sentimental Waltz」。この動画は少し長くて、ウォーミングアップからキスアンドクライまでついてます。キスアンドクライでカメラに話しかけてる感じは、まだまだ「少女」なんですが、演技はすでに大人の「女性」です。演技終了時点で解説が「ビューティフル。ビューティフル。ビューティフル。」って3回も言います。SP終了時点で3位につけます。)

新月イリーナ・スルツカヤ
(曲はシューベルトの「Serenade」。最後までまったくミスはありません。哀愁ただよう曲に乗せて滑りきります。他の追随を許さない完璧な演技に見えるのですが、SP終わって2位。ミシェル・クワンが立ちはだかります)

新月ミシェル・クワン
(曲は「Piano Trio No.2」と「Piano Concerto No.3」を構成したものです。本当に歓声がすごくて、スパイラルに入る前の見せ場じゃないすべりでも歓声が起こります。見ててびっくりしました。多くのファンの期待、そして予想通りにSP終了時点で1位です。)

4LP前
新月スルツカヤとクワンのインタビュー
(クワンとスルツカヤがお互いのことを語っています。ただ、最後は私が金を取ると二人とも言っています。たぶん(笑)この二人は本当に仲が良いらしいです。この95年からの11年間で2人あわせて世界選手権7回制覇ですから、すごい友達です。)

新月スルツカヤのインタビュー
(午前中の練習の様子を述べた後に短い特集があります。練習では音楽に合わせずに早めに切り上げた様子。かなり緊張していたのでしょう、顔がだいぶこわばってます。)

新月最終グループウォーミングアップ風景@
(ご存知のとおり、SPの順位でLPのグループわけがあるため金メダル候補は最終グループになります。その最終グループのウォーミングアップ映像なわけですが、始めに上位4人の映像と過去のオリンピック表彰式のフラッシュバック映像があります。いよいよチャンピオンが決まると思うと、4年前の大会で結果がわかっているはずなのに、緊張してしまいます。
さらに、コンビネーションジャンプのプランを各選手がどのように考えているかを、表を使って検討しています。金メダルの行方を左右する点ですのでLPを見る前に是非見ておいてください。)

新月最終グループウォーミングアップ風景A
(ニュース番組の中で、練習風景を現地のレポーターが伝えている動画です。)

5LP(滑走順)
新月サラ・ヒューズ
(「Daphnis et Chloe」というプログラムで数曲あわせて作成してあります。この動画も長めで入場シーンからキスアンドクライまであります。サラ・ヒューズは予定通りトリプルトリプルのコンビネーションジャンプをしっかりときめてきます。転倒などのミスも無くベストの演技でした。後は結果を待つのみです。)

新月サーシャ・コーエン
(曲は「Carmen」。「やはり」、前半でジャンプをミスしてしまいます。しかし、中盤からラストまでの演技は圧巻です。それだけの実力があるからこそ悔やまれるジャンプのミスでした。)


新月ミシェル・クワン
(曲は「Scheherazade」。観客席の映像が映ると、アメリカ国民のクワンへの期待の高さが、表情からにじみ出ています。「予定通り」に滑れば金が手に入るポジションです。そういうこともあってか、コンビネーションジャンプは危険を冒さずにトリプルダブルにしてきます。しかし、中盤で転倒。スケーティング全体を通しては素晴らしかったんですが、ノーミスでコンビネーションジャンプをしっかりと決めたサラヒューズを抜くことは出来ません。そして金メダルの行方は最終滑走のスルツカヤの結果次第ということに。)

新月イリーナ・スルツカヤ
(曲はプッチーニの「Tosca」。金メダルのかかった舞台で緊張しない人はいません。滑る前にグロモワコーチに声をかけられて少し笑いますが、顔がこわばっています。
最初のコンビネーションジャンプでやはりトリプルダブルにしてきます。中盤のジャンプで着氷のときに体勢を崩しますが転倒はしません。「サラ・ヒューズを超えることは難しいことではない!」と解説も叫びます。

しかし、優勝はサラ・ヒューズ。「疑惑の判定」としてロシアスケート協会が抗議したこともあり、非常に話題になりました。歓喜のサラ・ヒューズの映像のあいまに映された、カメラに背を向けて涙を流す姿が忘れられません。)


この結果、優勝サラ・ヒューズ、2位イリーナ・スルツカヤ、3位ミシェル・クワン、4位サーシャ・コーエンとなります。

6表彰式

7EX(滑走順)
新月サーシャ・コーエン
(残念なくらい画像が悪いです。画面の下にある、右から2番目の四角を押すと画面が少し小さくなって、多少きれいになります。多少ですが(笑)もう少しいい動画が見つかったらそっちに変更します。
曲はミュージカル「Pajama Game」の中の「Hernando's Hideaway」。)


新月ミシェル・クワン
(曲は「Fields of Gold」。青いライトの中幻想的な滑りを見せてくれます。フィギュアスケートは「魅せる」競技なんだなとつくづく思いました。滑り終わった後に笑顔で手を振りますが、目からは涙を流しています。
「私も(金メダリストに)仲間入りしたかった」と語るクワンの日本語のインタビューはこちら


新月イリーナ・スルツカヤ
(クワンのエキシビジョンとは異なり、赤いライトを浴びて「カウガール」です。プルシェンコの「セックスボム」と同じく伝説のエキシビジョンです。この動画はNHKのものなので解説が日本語でほっとします(笑)さらにアンコールまでついてます。

サッカーはどんなにいいプレイ、魅せるプレイをしていても、点が入らなければ勝てません。そのため、勝敗の基準は明確です。しかしフィギュアスケートはスポーツでありながら「芸術性」を加味する競技です。ジャンプが跳べてもただ跳ぶだけではなく、それは美しくなくては他の選手に勝てない。いい「プレイ」をし、かつ点も取らなくては勝てない競技なのです。しかし感性が人それぞれ違うため、美しさは絶対的な基準をもつことができません。必ずしも客観的な、誰にでも納得のいく判定というものはそもそも不可能なのかもしれません。
それがわかっていてもやはり、自分を含めて多くの人を魅了し、ジャンプで大きなミスをしなかったスルツカヤに金メダルをとって欲しかった。いまさらながらに思います。
ソルトレイクオリンピックの時はスルツカヤ以外にも多くのロシア選手が不公平だと感じ、ボイコット宣言もありました。詳しくはこちら


新月サラ・ヒューズ
(残念ながらサラ・ヒューズのエキシビジョンを公開しているホームページを探せませんでした。プログラムの構成についてはこちら

新月エキシビジョンファイナル
(最後にみんな出てきて一緒に滑ります。ソルトレイクも締めくくりです。ロシアのボイコット宣言の火種となったペアの金メダル問題。しかし、当事者のロシアペアとカナダペアは手をつないで滑ります。4人でデススパイラルやります。なんかこう、グッときました。)

8その後
新月総集編
(女子フィギュアを動画で振り返り、コメンテーターが感想を述べてます。これだけでもソルトレイクの女子シングルは振り返ることが出来ます。)

世界選手権で何度も優勝し女子フィギュアを引っ張ってきたクワンとスルツカヤは結局オリンピックで金メダルを手に出来ていません。スルツカヤはバンクーバーの可能性を示唆していますが、心臓のことを考えても、正直どうなるかはわかりません。

前回はトリノオリンピック今回はソルトレイクを振り返りましたが、どっちもスルツカヤにとっては苦しい大会でした。スルツカヤファンの僕としては次は2005年か2002年の世界選手権をやらなきゃと思っています。


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